2025.0409 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏&医療連携相談室 主幹 澤村真希氏
「医療も複雑になり、大きな病院ほど待ち時間が多く、書類なども複雑で手続きが煩雑、とよく言われます。」と森田氏。今回は、ひとりひとりの情報把握・入院前の課題の調整などを効率化するお話し。
患者サポートセンターについて。ここは、入院する前の準備や退院後の生活復帰をスムーズにするための<入退院を管理する>センター。こちらが2月の下旬から動き出しました。それまでは、入院が決まった時に各外来や入院受付、退院後の施設や訪問サポートなど、個別に連携室で多職種が関わっていたそうです。他の病院でもそれぞれ細かなやり方や名称は違うそうですが、各々病院ごとになさっているそう。
サポートセンターはたくさんの職種の方が集まっているとのこと。各外来の医師や麻酔科の医師の入院指示に引き続き、看護師・薬剤師・社会福祉士・精神福祉士・栄養士・リハビリ担当者などがサポート。サポート業務を取りまとめている看護師の役割が大きく、人数も多くなるとおっしゃっていました。
では、実際の業務はどんな感じなのでしょう?
入院前は仕事・生活や家族状況の把握、内服薬、アレルギーのチェック(薬だけでなく食べ物やアルコール・環境)、キーパーソンや家族と共に入院が決まった段階で面談して準備し、治療に影響がある点は治療チームと協議しておくそうです。また、退院後に介護や支援が必要な可能性を早めに調べて退院をスムーズに出来るよう入院前からサポート。
さらに、病床の診療科間調整や病状に合わせた入院病棟を決める<ベッドコントロール機能>も持つそうです。…