2025.0314 O.A 寒くない厳冬期をどう撮る?

逸見光寿さん(写真家)
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例年だと厳寒期は一年で最も撮影に忙しい時期。ところが、今年は、 暖冬&小雪で、厳寒期の風景をほとんど見ることができない・・・。 「撮影機会が激減する信じられない事態の中で、何をどう撮るのか」と逸見氏。
1:広尾町
フンベの滝は冬凍るので撮影に行ったそう。近くの海岸がなにげに良い感じだったのに気づく。フンベの滝には観光客は訪れるが、海岸には見向きもしない方が多い。波が荒く、白波の流れを表現したかったので、水平線を傾け、動きを出したと。少しブレてしまったが、それがかえって風の強さを表し、結果オーライとなった一枚。
2:走古丹(別海町)
走古丹はほとんど知られていない撮影ポイント。凍った湿地と潮の満ち引きの関係か、表面が氷で
コーティングされたようになるそう。その上を歩くと表面が割れ、足がズボッとはまり足跡が付くので、
構図を決めるためには、どのように歩かなければならないか考えさせられたと。
3:奥琵琶瀬(浜中町)
毎年、冬には必ず撮影するポイント。湿地が凍り、独特の景観を見せるのが魅力的。ただ、今シーズンは凍っていなかったそう。夕暮れのマジックアワーを狙う。
4:自宅の駐車場
駐車場にできた水溜まりにある日、落葉が凍ったような 綺麗な模様ができていたのを発見。 融けた雪で水溜りができ、それが凍ったもの。身近なところにも冬の美しさが表れる好例。
5:西熊牛(標茶町)
小雪の今冬に、過去一番のドカ雪が降り、ドカ雪から少し時間をおいて撮影に行ったそう。このエリアは美瑛のような丘の風景が魅力的だが、観光地でも絶景でもないので、誰もいない。丘の上に立つ二本の木をアクセントに、丘を覆う白い雪を表現したもの。
※写真は逸見光寿氏からお借りしました。
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