ミケランジェロすごい!!(武束 祥子編)
金曜日5週目は「かってにアート」と題して、作品の鑑賞の仕方の一つとして、もしくはこんな見方もあったのね・・・と思っていただけるような
美術に興味を持っていただける方が1人でも増えてくれたら良いなという思いを込めて、お送りしています。
今回はミケランジェロ!!イタリアのルネサンス期の3大巨匠の一人。
彼の名を一躍有名にした作品が、サン・ピエトロ大聖堂の<ピエタ>。ピエタは哀悼や悲しみを意味し、キリスト教美術においては、聖母マリアが死したキリストを憐れむという伝統的なテーマです。
柔らかい人間としての美、苦しみというよりは穏やかさを感じる顔の表情。大理石から彫られた彫刻は表面もツルツルで表現も細やかです。
実はそれまでのピエタ像はキリストの体勢やマリアの表情等が全く違い、ミケランジェロの伝統的なテーマを革新する表現と高い技術は当時の人々を圧倒したそう。
「この作品の公開当時、ミラノ人が自慢げに<ミラノの彫刻家クリストフォロ・ソラーリの作品だ>と言いふらすのを聞いたミケランジェロは、夜中にこっそりマリアの帯に自分の名を刻んだという逸話が残っているんですよ。彫刻の中に唯一サインがある作品なんです。」ミケランジェロ24歳の時の作品です。
その後29歳の時にあの有名なダヴィデ像を制作。「これなんと5mほどの大きさなんですよ、そしてなんとダヴィデの瞳の中・・・よ〜く見るとハート型に見えませんか?」と。言われてみると、なんとなく。。。
そして、このダヴィデ像、背中の筋肉のどこかが足りないの…