良い肖像写真とは・・・(武束 祥子編)

金曜日5週目は「かってにアート」と題して、作品の鑑賞の仕方の一つとして、もしくはこんな見方もあったのね・・・と思っていただけるような 美術に興味を持っていただける方が1人でも増えてくれたら良いなという思いを込めて、お送りしています。今回は良い肖像写真とは・・・?。 どうやら写真家だけでは素晴らしい写真は撮れないみたいです。というのは、撮られる被写体となる側にも演技力が求められるとか。 それを幕末時代の写真を見るとよくわかるとおっしゃっていました。日本人としてご紹介くださったのが上野彦馬。坂本龍馬、高杉晋作をはじめとする幕末の志士たちの写真を撮影。横浜の下岡蓮杖とほぼ同時期に写真館を開業したそうです。その下岡蓮杖とともに日本の写真家の始祖と呼ばれているとのこと。 海外ではフランスのフェリックス・ナザール。この人は肖像写真を芸術写真にまで高めたと賞賛されている方だそう。19世紀前半から20世紀初頭に活躍。 風刺画家、気球乗り、発明家、写真家として活躍したそうです。「このラザールはすごいですよね。まるで肖像写真の中から動き出しそうな感じさえしますよね。」 確かに語りかけてきそうです。そこで、肖像写真ですが、写真家と被写体となる人物との協力があってこそ完成するというお話し。 もちろん、第一に構図ありき。そして写真家の演出。被写体にどういうストーリーなのか説明し、そこから演じることのできる雰囲気を作り出す。そして最後は被写体の演技・・・ということなのです。 集合写真は現在と違って、全員が…

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2024.0328 O.A 邦楽

・sûre danse / 米米CLUB ・SPY / 槇原敬之 ・$10 / 林田健司 ・You were mine / 久保田利伸 ・Make-up Shadow / 井上陽水 ・夢で逢えたら / ラッツ & スター ~今回は邦楽一般。村田の好きな6曲です。 セレクトは村田氏。今回の出演は、村田氏とmidoriでお送りします。彼の出演ラスト回になります。

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厚岸ホッカイエビの資源管理サクセスストーリー〜耳学問2(黒田 寛編)

「個人的には、NHKで昔放送されていたような<プロジェクト〇〇>番組で取り上げられても 良いと思う位の成功事例で、資源管理を徹底するというような精神論ではなく、きちんとした科学的な知見に基づいて漁獲や保護のルールを『自主的に』作り、それが成功したことは本当に評価されるべきポイントだと思うんですよ。」と始まった今回のお話し。 まず、厚岸のホッカイエビの年間漁獲量、2009年以前はほとんど5トンを超えることない不漁状態で推移していました。もう一つの注目点は、2007年の漁獲量はほぼ0トン。これはエビが全く獲れなかったということではなく、2007年のエビ漁の初日に、あるエビ漁業者が使用する加工場に衛生管理指導が入り、班長は2007年のえびかご漁の休漁を決定したことで、2007年の漁獲量がほぼ0になったそうです。 ただし、この2007年の一年間の休漁が大きな転機となるのです。当時の班長が、衛生管理を改善したほか、水産技術普及指導所を訪ね、科学的な知見に基づいたエビの生態や資源管理について学ばれたそうです。そして、2008年から資源管理のための改善策が実施されます。一つ目は、オスの小さなエビ(次の年にメスになる小さなエビ)を残すために、エビ篭の網目と漁獲されるホッカイエビのサイズの関係を漁業者が実験的に調べて、網目の幅を3.3cmにして、それまでよりも1cm網目の幅を大きくしました。二つ目は、エビ篭の数を、一人あたり250篭から50篭に減らしたことで、漁獲圧を下げる取り組みをしたこと。さらに三つ目…

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